アインシュタイン、ベートーベン、ピカソ、シェイクスピア、数々の偉人達。どう考えても天才。後世まで語り継がれる作品や技術、発見をした人々。
このビックネームを見れば、どう考えても天才。僕らとは世界が違いすぎる。さすがに参考になることはないかもしれない。あまりに遠すぎるその距離にもはや走ってる線路が違うことにさえ気づかない。
まぁ大天才たちっすよね。でもね、そんな彼らでもアイデアの選定ってのが完璧だったかと言うと、決してそうでもなかったようなんですよ。
僕の大好きな本。そしてDaigoさんをして、僕の本を読む前にこれだけは読んでおけ、と言わしめる本。アダムグラントさんのオリジナルズ、この本の第2章から、僕がもらえた勇気と、今もブログに生かされている技術。すぐに使える、マインドについて書いてきたいと思います。
目次
スティーブ・ジョブズ、ジェフベゾス、ジョンドーアも間違えた。
スティーブ・ジョブズといえば、言わずと知れたアップルの天才。そのスティーブ・ジョブズが、パソコン以来のもっとも驚異的な技術製品と読んだ製品があった。試作品に惚れ込んだジョブズは6億3000万で買収したいと申し出たが、発明者に断られて、報酬がなくても良いから顧問になりたいと申し出た。
それほどまでにジョブズを魅了した技術製品。
また一方で、ジェフベゾスと言えば、現在、ビルゲイツに次いで世界第2位の資産家。Amazonの創業者。ジョブズ同様にその製品を見るや否や、革命的な製品だ、恐ろしく売れるよ。と言ったらしい。
グーグルへの投資などで成功した投資家ジョンドーアも、速攻で80億投資したと言う。インターネットより重要なものになるよ。と発言したとか。

しかし、1年後には週1万点売れるようになると予測した商品は6年経過した当時、3万点しか売れてなかった。10年以上経過してからも、この会社が黒字になることはなかった。
そう
思いっきり失敗した製品だった。それは「セグウェイ」
絶対いける!世界有数の投資家、起業家も間違える。しかも億の損失を出すほどの大失敗。

ニュース雑誌タイムスはここ10年でトップテンに入るテクノロジーの大失敗と評した。投資家のドーアもセグウェイへの投資は失敗だったと語っているそう。
これほどの大物達も思いっきり間違える。これほど確信していたものを間違えるってのはちょっと衝撃でしたね。
もっとバシッと、失敗すら成功に変えちゃいそうなイメージでしたが
オリジナリティを阻む最大の障害はアイデアの「創出」では無い。
僕らは、オリジナリティのあるアイデアが無い!もしくは少ない!と思うんすよね。アイデアが出ないことが問題だ!と。
アイデアを出せばなんとかなる!良質なアイデアがあれば後はそれを実行するだけ、良質なアイデアを出すために会議をしよう!とかそうなることが多いですよね。実際僕の職場でもそうです。
アイデアを出そう!とにかく良いアイデアを!
でも実は、そうじゃなくてオリジナリティを阻む最大の障害はアイデアの「創出」ではなく、アイデアの選定である。とアダムグラントさんは言っています。
アイデアの選定。確かに、ジョブズもジェフベゾスもそこを間違えたわけですもんね。あれほどの超一流の人物達でさえも。。
天才ですら自分の作品を正しく認識できていない場合がある
音楽の世界ではまぁ知らない人はいないベートーベン。もう誰もが知る超天才。後世にまで、現在にまでもまだまだ残り続ける楽曲を数多く残している。
誰もが疑うことなき天才。そして、自己批判的な見方ができる人物としても知られていた彼が、自分の作品の価値を正確に判定できていなかったらしい。
研究によると、70作品中。15作品について、これは流行る!と本人が評価していたものが、後世にはマイナー作品となっていた。また、これは駄目だろうと思っていた作品8作品は後世で大ヒットした。
あの天才ベートベンですら33%のエラーがあったそうだ。いやぁびっくり。
これは傑作になるとはじめからわかっていたら、試行錯誤してアイデアを生み出す努力をやめてしまう。
これは傑作だ!とすぐにわかってしまったら、試行錯誤しなくなる。確かに逆にそういうことですね。
傑作かどうかわからないからこそ、何度も試行錯誤するし、そうすることで、洗練された作品が生み出される可能性があがっていくわけですもんね。
アイデアの選定はめちゃくちゃ難しい。じゃあどうすればいいのか?

心理学者サイモントンさんの研究によると、ある分野における天才的な創作者は同じ分野に取り組む他の人たちよりも、とくに創作の質が優れているわけではない!という。

こうやって、心理学者が調べたデータで出てるのって、なんか勇気湧いてきますね。別に創作の質が優れているわけじゃなくて、多作であるってことが質を高める。
たくさん作る!天才に対抗するには僕らはたくさん作る!みたいな。そんな単純じゃないかもしれませんが、科学的にそういうデータがあるってのはこころ強い。
アインシュタイン、ベートーベン、ピカソ、シェイクスピア
みんな多作らしいっす!シェイクスピアは20年で37の戯曲と154の短い詩を書いていて、その中で現在、上映されているのはごくわずか。専門家からの評価が低い作品もけっこーある。

まとめ
スティーブ・ジョブズ、ジェフベゾス、
だれがどう考えても天才と呼ばれる人たちも、「アイデアの選定」は間違える。 「セグウェイ」に至っては思いっきり振りかぶって間違えた。
アインシュタイン、ベートベン。ピカソ、シェイクスピア
歴代の天才達も、自分の作品を見誤る。「アイデアの選定」を間違える。しかし、傑作を生み出してきた天才達は、圧倒的に多作であるという事実もある。
多作は僕らにとっての一つのヒントになりそうだ。
アイデアの創出にこだわりすぎることでか可能性を潰しているならば、とにかく振り切って、たくさんアイデアを出す!という事も必要であると考える。