書評

【アイデアのちから】第5章感情に訴える。人を動かしたい人は、知っておくと役に立つ。豆知識満載です。

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アイデアのちから

冒頭にはかならずこれを書くようにしています。

 

今回のテーマは感情に訴える!です。

ではその前にこちらをどうぞ

 

まずは定番のアイデアのちからの6原則

 

時短したい事は、とにかくこの6つを覚えるだけでもぜんぜん違うとおもいます!

 

成功するアイデアの6つの法則

単純明快である

具体的である

感情に訴える

意外性がある

信頼性がある

物語性

 

 

とりあえず、アイデアについてサクッと知りたい方は、この6つをベースに考えてみると、うまく整理されるし、この中のどれだけの要素を満たしているかを考えると、そのアイデアがどのくらい良いアイデアなのか考えるのに役に立ちます。

 

とりあえず何か使える情報を!というわけで、上の6つを覚えるだけでもぜんぜん違うと思います!

 

 

今日は感情に訴える!です。

前回は信頼性。でしたが、信じてもらっても、行動に移してもらわないと、あんまり意味ないわけですよね。

 

例えば、タバコが体に悪い事はみんな知ってるし、肺気腫や肺がんのリスクが高まる事は、もはやタバコの箱に書いてあります。

 

でも喫煙者の人に、体に悪いし、肺気腫になるから禁煙した方がいいと知らせた事で、辞める人がいるでしょうか?

 

むしろその真実を知っていても、やめない人がいっぱいあるわけっすよね。この場合の情報の信頼性は疑いようがないわけですね。

 

行動につなげるには一体どうすればいいのか?

今日の本題はまさにそこになります。

 

表現だけで寄付額が変わる!?

 

こんな実験がありました。

寄付に使えるお金5ドルを、アンケートに記入したら渡す。(寄付に必要なお金を渡すため)

 

そして寄付の依頼文を渡した。

依頼文は2つあり、それぞれどちらか一方を渡された。

 

1つはこちらの統計データがメインに書いてある依頼文。

依頼文

マラウィの食糧難は、300万人の子供に影響を与えています。

ザンビアでは2000年以降、降雨量不足によりトウモロコシの収穫が42パーセント減り、その結果、約300万人の国民が飢餓に直面しています。

アンゴラでは、国民の3分の1にあたる400万人が難民や国内非難となっています。

エチオピアでは、1100万人の国民が緊急食糧援助を必要としています。

 

 

もう一つの依頼文はこちら

依頼文2

寄付金は全て、ロキアという少女に贈られます。ロキアはアフリカのマリに住む7歳の少女。極貧生活を送り、深刻な飢えに苦しんでいます。皆様の寄付があれば、ロキアはもっとよい生活を送ることができます。皆様の温かいご支援によって、ロキアの家族や地域の人々と協力しながら彼女に食事と教育を与え、基本的医療と衛生教育を与えます。

 

この2つの依頼文。見ての通り、1つ目は統計データに基づいた貧困についての寄付を募る文。もう一つは、ロキアという1人の少女への寄付求める文。

 

同じ貧困問題に対する寄付でも、ロキアという具体的な個人が出てきた方が、一人当たりの寄付額が大きかった。

 

これはなぜか?

 

 

PTダイ
集団よりも、個人への寄付の方が、行動に移りやすかったわけですね。

 

 

大海の一滴効果

 

マラウィの300万人とか

エチオピアの1100万人とか

 

規模が広すぎて、僕のちっぽけな寄付なんて意味ないだろうと思ってしまう。大海の一滴効果が働いてしまったから、寄付額が少なかったのではないかと、研究者は考察した。

 

 

それよりも行動に移りやすいのは

特定の個人に対する寄付の方だった。

 

 

ただここからこの実験はさらに面白くなる。

 

統計データと個人。

 

今度はこの文。両方とも渡したら寄付額にどんな違いが出るのか??

という実験をした。

これ面白いっすよね!

 

PTダイ
統計データと個人への寄付への訴え。両方見た人の寄付額は果たして増えるのか?それとも減るのか?という実験っすね

 

依頼文をもう一度書くと

この2つ

統計データはこちら

依頼文

マラウィの食糧難は、300万人の子供に影響を与えています。

ザンビアでは2000年以降、降雨量不足によりトウモロコシの収穫が42パーセント減り、その結果、約300万人の国民が飢餓に直面しています。

アンゴラでは、国民の3分の1にあたる400万人が難民や国内非難となっています。

エチオピアでは、1100万人の国民が緊急食糧援助を必要としています。

 

 

ロキアという少女個人はこちら

依頼文2

寄付金は全て、ロキアという少女に贈られます。ロキアはアフリカのマリに住む7歳の少女。極貧生活を送り、深刻な飢えに苦しんでいます。皆様の寄付があれば、ロキアはもっとよい生活を送ることができます。皆様の温かいご支援によって、ロキアの家族や地域の人々と協力しながら彼女に食事と教育を与え、基本的医療と衛生教育を与えます。

 

この2つの依頼文を受け取った人

統計データの依頼文しか受け取らなかった人

ロキアの依頼文しか受け取らなかった人

 

この3者にいったいどんな違いが出たのか??

気になりますよね

 

分析的になってしまった?

結果

ロキアの依頼文;2.38ドル

統計データ;1.14ドル

2つの依頼文;1.43ドル

こんな結果になった。

 

統計データと比べると、ロキアの依頼文は2倍

でも

2つの依頼文渡したら、1.43ドルに下がっちゃった。。。

これ

不思議じゃないっすか?

 

PTダイ
2つの依頼文見たら、寄付額下がった??なぜだろう

 

ここでポイントが出てくる

ポイント

統計について考えると、思考が分析的になる。

ものごとを分析的に考えてる時には、感情的になりにくい。

人々を行動に駆り立てるのは、ロキアの貧困に対する感情的反応だった。

 

分析的になると、感情的になりにくい

 

統計について考えると、思考が分析的になって、感情的になりにくくなる。だから寄付額も減ったというわけだ。

 

だから統計データと、ロキアの依頼文、両方を見た人は分析的になってしまい、結果的に寄付額が減ったという。

 

まとめ

感情に訴える

集団よりも個人

分析的になるよりも、感情的になった方が行動に結びつく

統計データなどをみるだけでも、分析的になる。

 

今回は感情に訴える。という章をまとめた。

これはめちゃくちゃ使えるし、まずはここまでを覚えておくといい。

 

信頼性と感情に訴えるは相反しているようにも思えるが、信じてもらっても、動いてもらわないことにははじまらない。

 

感情に訴える

 

後編もやっていく予定です。

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