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プッシャー現象と脳画像所見が歩行の予後に与える影響について

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僕は理学療法士をやっていて、毎日YouTubeに動画を投稿しています。文献とか教科書の内容をわかりやすく、臨床で使えるようにしています。

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でやっている中で、動画じゃなくてさくっと文章で学びたい人もいると言うことがわかり、ブログと並行してやっていこうと思いました!

最近、食事中の会話が禁じられることが多く(コロナの影響)わりとブログの需要が戻ってきているようです!(PTダイ調べ)

ちなみにYouTubeではこんな感じの動画を投稿しています。

 

 

文献検索してまで、読む時間ないよーって方や、サクッと概要だけ知りたいんだよなーって人におすすめです!

※あくまでも文献を読んだ僕の感想なのでご了承ください!

今回の文献は・・・

今回のは要旨を読んだだけなんで、ほんとなんとも言えないっす

でも「なるほどなー」と思ったので共有させてください!

重度片麻痺の歩行とプッシャーについて書いてありました。

どんな文献なの?

要はプッシャー現象が歩行の予後にどんくらい関わるのって話です。

引用します↓

引用

対象者を退院時の歩行が介助不要な 15 名を a 群,介助を要した 16 名を b 群とした。2 群間で退院時 BRS,入院時と退院時の Pushing 例数 (Scale for Contraversive Pushing(SCP) で各下位項目> 0 で陽性 ), Pushing の重症度として入院時の SCP 点数,CT 画像での損傷半球, 非麻痺側立脚制御に寄与する皮質橋網様体路 (CRP) の損傷,姿勢定 位・空間認知に寄与する姿勢認知領域 ( 視床後部,楔前部,上・下 頭頂小葉,島後部 ) の損傷,CRP・姿勢認知領域両方の損傷を後方視 的に比較した。

プッシングが歩行の予後にどんな風に関わるのかをSCPだけじゃなく、脳画像も含めた考察をしているんすよねぇ

そこが非常に面白いんすよ!

まず対象が興味深い

この研究の対象となった人が

引用

Pushing の重症度として入院時の SCP 点数,CT 画像での損傷半球, 非麻痺側立脚制御に寄与する皮質橋網様体路 (CRP) の損傷,姿勢定位・空間認知に寄与する姿勢認知領域 ( 視床後部,楔前部,上・下 頭頂小葉,島後部 ) の損傷,CRP・姿勢認知領域両方の損傷を後方視的に比較した。

とあります。

ここでのポイントは

CRPと姿勢認知領域ですね

ここを見ているのがすごくポイントで、プッシャー現象って責任病巣が正確には特定できていない反面、姿勢定位の障害であることは間違い無いのでこう言う対象者の選定はすごくいいなぁと思いました。

結果の解釈に、対象者って結構深くかかわりますもんね。

ココがポイント

研究は結果や考察も大事だけど、どんな群を対象にしたかも超大事

ここからはその画像をみた方法についてもしっかり書かれていました

引用

CRP の損傷は松果体・脳梁体部・ハの字レベルで判別した。

各スライスでの CRP の走行は,脳梁体部レベルでは Song.M の方法を改変 し,側脳室外側の前端 A と後端 P の距離 AP,島皮質 I と側脳室外壁 V の距離 IV を基準として CRP の走行座標を 0.32 ~ 0.51AP,0.5 ~ 0.68IV の範囲とした。

また,Yeo.SS の報告に基づき,松果体レベル は内包後脚の前方 50%と仮定,ハの字レベルでは側脳室最前部 A ́ と最後部 P ́ の距離 A ́P ́ を計測し,0.2 ~ 0.5A ́P ́ の線分と 側脳室外壁で囲む範囲で仮定した。

 

いやぁすごいっすよね。

結果は?

こんな風に、対象者の選定が非常に優れていると、結果の説得力も増しますよね。もちろん、メタ分析とか、エビデンスレベルってのは決まってますけどね

 

そんでもって結果ですが

引用

2 群間比較 (a/b) では,退院時 BRS( II:6 例,III:6 例,IV:2 例,V: 1 例 / II:9 例,III:6 例,IV:1 例 ) に有意差を認めなかった。

入 院時 Pushing 例数 (3 例 /10 例 ) は有意差を認めた (p < 0.05)。退院 時 pushing 例は両群全例が陰性であった。

また SCP 点数は (1.75 ~ 2 点:3 例 /1.75 ~ 2 点:3 例,2.25 ~ 4 点:2 例,4.25 ~ 6 点:7 例 ) と有意差を認め (p < 0.01),b 群で入院時の Pushing 陽性例が多く, 重症度も高い傾向にあった。

プッシングの傾向についての結果っすね。

そんでもってさらに興味深いのが脳画像の方

引用

脳画像では損傷半球(右5例,左10例/右7例,左9例)で有意 差を認めなかった。CRP 損傷例 (12 例 /16 例 ) は有意差を認めず, 姿勢認知領域損傷例 (10 例 /16 例 ) で有意差を認めた (p < 0.05)。 CRP・姿勢認知領域両方の損傷例 (8 例 /16 例 ) は強く有意差を認め た (p < 0.01)。入院時の Pushing 陽性全例,b 群全例で CRP・姿勢 認知領域両方の損傷を認めた。

半球間の差異はなかった

CRPは有意差なし

姿勢認知領域損傷例は有意差あり

CRP、姿勢認知領域損傷の両方は強い有意差あり

と言う結果。

 

これからかどんなことがわかるのか

考察を見てみましょう!

考察を見てみると・・・

考察を見てみます。

歩行の帰結に運動麻痺は差がなく,入院時の Pushing 陽性,SCP 重 症例,脳画像における CRP と姿勢認知領域両方の損傷例において, 退院時の歩行に介助を要す可能性が高いことが示唆された。しかし 運動療法により,pushing 陽性全例が陰性への改善を認めた。その ため現象と脳画像を含めた予後予測から姿勢定位障害への治療戦略 が重要であると考える。

重要なキーワードが出てきました!

 

まとめると

ポイント

運動麻痺は関係ない

入院時の Pushing 陽性、SCP 重症例、脳画像における CRP と姿勢認知領域両方の損傷例は退院時の歩行に介助を要す可能性が高い

運動療法により,pushing 陽性全例が陰性への改善を認めた。

 

今回の文献での学びはこういうところでした。

臨床上出ている現象と、脳画像、両方を見て歩行の予後を考えた方がいいよね!って話ですね。

 

明日の臨床への応用

今回の文献で学んだことを活かすには

 

プッシャー現象ってあるだけで、なんとなーく予後悪そうだなぁって印象を持っちゃうんすよねぇ

 

プッシャー現象の程度によっては、RHにならない人も多いし

 

でもそうじゃなくて、出ている現象と脳画像を見ることで、歩行の予後を考えて行って、ゴール設定等に生かしていくことが大切なのではないかと思います。

 

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